スタッフブログ

2016年03月25日(金)

ダイヤ改正

春はダイヤ改正の季節です。
 
毎年3月にはJRのダイヤが大幅に変更されますね。
さしずめ、2016年のダイヤ改正の目玉は北海道新幹線の開通でしょうが、各地域JRでも、通勤時間帯の列車の増発、車両編成の見直し、直通運転の拡大、新型車両の導入によるスピードアップなど、すこしでも利用者の便利になるように苦労されているようです。
 
JR西日本の広島周辺地域は、これまで、2枚扉、3枚扉、4枚扉の車両があり、せっかく並んでいたホームの位置に扉が来なくて、残念な思いをしたことがありましたが、今回のダイヤ改正でようやく扉が3枚に統一されます。小さなことですが、嬉しいです。
 
ダイヤ改正
 
このダイヤ改正の際に使用するのがダイヤ図
<参考:ダイヤ図
 
素人が見ても、なんのことやら、さっぱり分かりません。
斜めの線が交わってダイヤモンドのように見えますけど。。。(だからダイヤ?)
 
横軸が時間、縦軸が駅、斜めの線が車両に相当、そしてこの斜めの線がスジと呼ばれています。
このスジを引き、ダイヤ図を作成するその道のプロフェッショナルがスジ屋さん。
この中に、貨物列車も保線作業の余裕時間も含まなければならないし、本当にプロフェッショナルしか出来ない作業です。
 
最近は、ダイヤ図の基本設計はスジ屋さんが行い、その後システムを使用して検証するという方法だそうです。
その際には、スジ屋さんは実際に現場に赴き、ホームの混み具合や、乗り継ぎ時間の確認など、様々な要素を考慮しているそうです。
技術が進歩しているのでシステムだけによる机上の改正も可能とのことですが、システムはあくまで人間が考えたダイヤ図の数値のミスやシミュレーションに使用しているとのことです。
まさに、アナログとデジタルのいいとこ取りですね。
 
ところで、ここまでの記事の中にダイヤは何回出てきたでしょう。なんと、13回です(写真の中は含みません)。
 
ごく当たり前のように生活に浸透しているこのダイヤという言葉。
もともとは、英語の“Diagram”に由来しています。本来は、図表、ダイヤグラム (ダイアグラム)、一覧図、図形などのことです。
 
英語の意味に忠実であれば、ダイヤはスジ屋さんが作成するダイヤ図のことを指すべきものですが、今ではダイヤは、単なる図表のことではなく、交通機関の運行計画を表現した線図、または交通機関の運行計画/状況全般のことを指す日本独特の用語になっています。
どうやら、単にダイヤを“Diagram”と英訳すれば良いというものではなさそうです。ダイヤとは、英語でいうところの “Time table” でもなさそうだし、皆さんなら以下の用語をどのように英訳します。
 
1)ダイヤの改正
2)ダイヤの見直し
3)ダイヤの乱れ
4)ダイヤの変更
5)平日ダイヤ、休日ダイヤ
6)土休日のダイヤが進化!
7)年末年始ダイヤ
8)正確なダイヤ
9)運行ダイヤ
10)航空ダイヤ
 
ちょっと頭をひねってみてください。
 
 
<参考にしたサイト>
Wikipedia: ダイヤグラム
 
T.K.

カテゴリー:浅く広い技術のはなし

2016年03月19日(土)

見上げてごらん

空気の澄み渡った朝、空を見上げると、幾筋もの白いひこうき雲を見たことがありませんか?
 
飛行機雲
 
夕暮れ時、空を見上げると、夕日に機体を輝かせている飛行機を見たことがありませんか?
 
飛行機
 
夜、空を見上げると、両翼のランプを点滅させている飛行機を見たことがありませんか?
 
そんな時、あの飛行機はどこから来て、どこに向かっているのか、誰が乗っているのか、思いを巡らせたことはありませんか?
 
私は、ずーっとこの悩みを持ち続けていましたが、つい最近あるシステムを見つけ、その悩みがいっきに解決しました。
 
それは、flightradar24 (*1) というシステムです。http://www.flightradar24.com/
 
簡単に言えば、世界中を飛行している飛行機のリアルタイムな位置情報と飛行ルートなどを見ることができるものです。
たとえば、広島から上海へのMU294便は、9時20分に出発し、1時間後、東シナ海上空28,000 ft を飛行中というのが分かります。
 
フライトレーダー
 
<画像引用先>http://www.flightradar24.com/
 
いったい、世界中でどれくらいの飛行機が飛行しているのだろうかと思い、マップを縮小してみると、こんな風に。
 
フライトレーダー
 
<画像引用先>http://www.flightradar24.com/
 
どの国も飛行機で溢れかえっています。マップのグレーのシェードがかかったところは、夜の範囲を示しているので、アメリカは昼夜を問わずひっきりなしに飛んでいるのが分かります。
このシステムはADS-B信号 (*2) を発信している飛行機のみ表示します。すべての飛行機情報ではありませんが、これほどの飛行機が飛んでいることにあらためてびっくりさせられます。
ちなみに、ある調査によれば、実際に同時に飛行している機体数は約10,000機以上あると言われています。そのうち約7割がADS-B信号を送信しています。
 
最近は、Wi-Fiが利用できる機体も多くなっておりflightradar24に機内からアクセスできれば、自分が今どのあたりを飛んでいるかが分かり、機体に設置されたカメラの風景映像 (一部航空会社のみ該当) と合わせてみると、空の旅がよりいっそう楽しくなりそうです。
 
あったらいいなーというものが、ますます現実化していく世の中。すべてがデータとして処理されて、すぐに答えが得られてしまうと、悩んだり、熟慮したりする人間本来の能力が失われてしまわないかとちょっと不安視する声もありますが、そうしたら、もっと難しいことを悩むことになるのかもしれませんね。やはりそれが人間の性なのではと思うのです。
 
T.K.
 
(*1) Flightradar24の解説は、こちらを参照。https://ja.wikipedia.org/wiki/Flightradar24
(*2) ADS-B (Automatic Dependent Surveillance-Broadcast) 信号: 飛行機自らが発信する信号で、現在位置・高度、カテゴリ情報、対気速度、識別、航空機の旋回、上昇、降下などを知らせる。

カテゴリー:日々のつれづれ

2016年03月07日(月)

ビークルの時代が来る~~~

マツダがミニバンから撤退を表明するほど、最近のSUV (Sport Utility Vehicle)ブームはすごいですね。米国では新車販売の4割がSUVという統計も出るほどです。
たしかに、日本でも多くのSUVを街中で見かけるようになりました。それにつれ、日本でもビークル(Vehicle)という言葉が一般に浸透してきた気がします。
 
翻訳の世界ではビークル(Vehicle)はすでに馴染のある用語ですが、クルマ(くるま、車、車両、カー)を表現するときに、ビークル(Vehicle)と、カー(Car)があり、どっちを使用すべきか迷うことがあります。
 
vehicleとcarの違い
 
同じ物をさしているのに、あるときは “Car”になったり“Vehicle”になったり。
いったい、どのような基準で決まっているのでしょうか?
 
いろいろ調べてみると、
先ず、“Car”の主な定義は
自動車、車、乗用車のことで、バス・トラック・タクシーはふつう“car”には含まれない。
※ これは衝撃的な事実!でした。ただし、“Car accident”のように形容詞的に用いるときはバス・トラック・タクシーも含まれるそうです。
鉄道車両、客車、貨車、路面電車
※ たしかに駅のアナウンスは、“This train consists of 8 cars.”と言っていますね。
 
次に、“Vehicle”の定義は
人や貨物を輸送するための移動用の機械で、生物ではない。
自動車、トラック、バス、オートバイ、鉄道(電車、路面電車etc.)、船舶(船舶、ボートetc.)、貨車、航空機や宇宙船などが含まれる。
※ “Vehicle”は“Car”を含むということなので、適用範囲が広いことがわかります。
 
分かりやすく図にすると、こんな感じでしょうか。
 
車関連の英単語の違い
 
一説によれば、Jeepやエクスプローラーなどのヘビーデューティ4WD車の多くは、かつてトラックとして扱われていた経緯があり、SUVの多くは、そこからさまざまな機能を装備し進化してきたので、“Car” ではなく、“Vehicle”となるのだそうです。
 
たしかに、GMとFORDのサイトを見ると、VEHICLESの中でCARSとTRUCKSとSUVSは明確に分けられていました。
 
GM
 
GMカーラインナップ
 
FORD 
 
Fordカーラインナップ
 
これまでモヤモヤしていたことが、解消した気がします。
 
いっそのこと“Car”も“Vehicle”に含まれるので、統一してしまえば楽じゃないという発想もありますが、その国の歴史・文化を無視することは、やはり良くありませんね。
 
翻訳の際には、このような歴史・文化背景までも理解して、言葉を選択することが重要であることを改めて認識した次第です。
 
T.K.

カテゴリー:英語ネタ