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2018.01.19

インバウンドブーム

英語ネタ

ますます増える外国人旅行客。東京、京都はもう当たり前のことで慣れっこなんでしょうね。

ここ広島でも2016年にオバマ氏が来広して以来、街のなかでリュックを背負ったり、かなり遠い距離でもスーツケースをゴロゴロとひきずって歩いていたり、レンタルサイクルで移動したり、ここで写真とるの?みたいな光景を当たり前のように見るようになりました。

日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2017年に日本を訪れた外国人観光客は2,869万人です。2016年の24,039,700人から19.3%増でもちろん過去最高です。

たくさんの観光客が日本を訪れて、景気が良くなることは大変すばらしいことで、AIBSも3年ぐらい前からインバウンド関連の仕事が増えています。これまで日本語と英語で十分とされていたWebサイト、観光パンフレット、案内板、フロアガイド、Webアプリ、乗り換え案内、避難経路図、ドライブマップの多言語化のお仕事が増えています。

ありがとうございます。

ところでこのインバウンド(inbound)という単語、翻訳する際には注意が必要です。

Oxford dictionaryでinboundを引くと、
inbound
ADJECTIVE & ADVERB
Travelling towards a particular place, especially when returning to the original point of departure.
(特定の場所に向かって移動する、とくに元の出発地点にもどる。)
と定義されています。
出典:https://en.oxforddictionaries.com/definition/inbound

どこにも名詞的に変化した「外国人旅行客対応」の意味はありません。

なのでインバウンドビジネスという日本語を英語にしたとき、"inbound business" としてしまうと、いったい何のことやらとうことになりかねません。

元は旅行業界で "inbound tourism"と呼ばれていたものが、"tourism"が略されて"inbound"だけが残っていまに至ったということです。なんでも略してしまう日本語特有の罠ですね。

インバウンドはインバウンドツーリズムが略されて一人歩きし始めた和製英語で、英語にするときは"tourism"を追加して訳せば良いことがわかり、ちょっとすっきりできました。ここはしっかりと押さえておきたいところです。

昔もあったバウンドブーム

グループサウンズのザ・タイガースの曲に「シーサイド・バウンド」というのがありまして、これも英語的にはおかしけど、乗りだけはよかったな。♪♪
https://www.joysound.com/web/search/song/716
バウンドという言葉には、どうやら弾けたいという願いがこめられているみたいです。

ちなみにシーサイド・バウンドの作曲者は、あの「ドラクエ」の曲を作っているすぎやまこういちさんです。

T.K.

2017.06.09

謎の単位 1コート

英語ネタ

とある日、東京から沖縄に移り住んだ友人から届いた質問。
 
1コートとは、どういう単位ですか?
ガソリンスタンドで「エンジンオイルを1リットル入れて」と言うと、「1コート?」と聞き返されたそうです。
「1コートって何?」と逆に質問すると、「沖縄では昔から使われている単位なんです」と言われたそうです。
 
1コートってなんだろう?
私も、最初は塗装(coat)に関係しているのかなとか、まったくピンときませんでしたが、思考をめぐらすうちに、
 
沖縄 ⇒ 米軍 ⇒ ガソリン ⇒ アメリカの単位 ⇒ ガロン ⇒ 1ガロン=3.785 411 784リットル
⇒ 4クォート ⇒ 1クォート=0.946 352 946リットル ⇒約1リットル
クォートがなまってコートという連想でもって、なんとか謎がとけました。
 
そういえば、沖縄のパック牛乳は1リットルではない、というのは有名なお話しでした。
<参照:おっぱ牛乳>http://www.oppanyu.net/products/milk.html
今度、沖縄物産展などで、実物をチェックしてみます。
 
話は、変わりますが、ガソリンスタンドで1リットルを入れてと言ったのに、1コートを入れるとなると、厳密には約54mlの不足が生じます。
日常会話の中だけで習慣的に1リットル=1コートと言われているのなら問題ないでしょうけど、精密機器などにおいては、この程度の差が重大な性能不良を引起すことにもなりかねません。
単位と換算って大切です。
 
国際単位系であるSI単位がメインで表記されるようになったとはいえ、海外向けのマニュアルを制作する場合、まだヤード・ポンド法も記載しなければならないことがあります。
 
例)
  SI単位系 ヤード・ポンド法
長さ m ft
mm in
容量 L US gal/Imp gal
L US qt/ Imp qt
重さ kg lb
 
特に技術資料的な翻訳の際には単位と換算値の取り扱いには、注意が必要です。
 
原文:冷却水をクーリングシステムから2.1 L (2.2 US qt, 1.8 Imp qt) 抜取り、冷却水の原液2.1 L (2.2 US qt, 1.8 Imp qt) を充てんする。
訳文:Drain 2.1 L (2.1 US qt, 2.1 Imp qt) of coolant from the cooling system and add 2.1 L (2.1 US qt, 2.1 Imp qt) of the undiluted solution of coolant.
 
訳文の数値が違っていたり、単位が変わっていたり、することがあります。
ミスの主な原因は、TRADOS翻訳時のファジーマッチの修正忘れや、その後のチェック漏れ、翻訳指示書の不履行(事前の設定間違い)などです。
最近では、QA Checker、xbenchなどのチェックツールの性能が向上してきていますが、基本は第一作業者である翻訳者さんの実力が品質を大きく左右します。
 
数値と単位間違いは、お客さまに対してまったく言い訳ができないのです。 (TωT)ウルウル
 
謎の単位、コートから翻訳品質の話になってしまいましたが、もし世界中の単位も言葉も統一されてしまったら、私たちの仕事自体なくなってしまうのでしょうから、今はこの状況をありがたく受け止めて、ミスのないように地道にやっていくしかありませんね。
 
最後に、いまだに良くわからない謎の単位が、東京ドームという単位です。
 
アンガールズ田中さんの実家の敷地が東京ドーム1・5個分!とか、
世界のビール消費量、27年連続で過去最高を更新、東京ドーム151杯分!とか
 
ただ、ただ大きい、多いぐらいの感覚しかありませんが、なんと換算ソフトを発見しました。
<参照:東京ドーム計算機>http://hmdt.jp/TokyoDome/TokyoDome.html
<参照:ドーム電卓>http://www.karakusa-lab.com/tools/dome.php
 
これで、多少なりともサイズ感が理解できるようになれそうです。(作成者の方ありがとうございます。)
 
T.K.
 
2017.06.02

外国人騎手がスゴイ

英語ネタ

みなさん競馬はお好きですか。
熱心な競馬ファンでなくても、GIなどの大きなレースがある日は、テレビや新聞でも報じられるので、それなりに聞いたことがある、見たことがある方はかなりいらっしゃるのではないでしょうか。
なかでも、すぐに思い浮かぶ有名なレースと言えば、天皇賞(春・夏)、有馬記念、そして先週行われた日本ダービーです。
 
そして、この日本ダービーを外国人騎手として初タイトルを獲得したのがC.ルメール騎手(フランス国籍)です。
GIという大きなレースを3週連続で勝利した(2001年に、O.ペリエ騎手が達成して以来)のも相当にスゴイことですが、毎回、スゴイと思うのが、彼の勝利ジョッキーインタビューです。かって、短期免許で来日していた頃は、通訳を介して英語で話していたと記憶しています。最近はほぼ日本語です。
 
2017年 日本ダービー勝利ジョッキーインタビュー
 
日本での通年騎乗のライセンスを取得するためには、一次筆記試験(日本語・英語を選択可能)、二次試験(面接などを含めた日本語の口頭試験)に合格しなければなりません。一次は合格できても、二次に受かるには、それなりに日本語が喋れないといけなかったようです。
 
平成27年度騎手免許試験に、良きライバルであり同僚でもあるM.デムーロ騎手(イタリア国籍)とともに合格し、通年騎乗できるライセンスを取得後は、できるだけ日本語でインタビューに答えるようにしてきたようです、その甲斐あってか、最近のインタビューでは、両ジョッキーともに、ほとんど日本語で対応しています。ときどき、つまりそうな場面でも、なんとか日本語で続けようとする姿勢がすばらしいです。
 
はたして、次回のGI安田記念も連覇して、4週連続の勝利ジョッキーインタビューが聴けるか、たのしみです。
 
ちなみに、競馬翻訳用語一例です、特殊な用語がありますね。
日本語 説明 英語
牡馬(ぼば) オス馬 Stallion
牝馬(ひんば) メス馬 Mare
本命 そのレースで最も強いと思われている馬 first choice
対抗馬 本命と優勝を争うと予想される馬 contender
大穴 もしかしたら勝つかもという馬 long shot
ハロン 約201m furlong
短距離馬 1400mまでの距離が得意 sprinter
長距離馬 2200m以上の距離が得意 stayer
返し馬 発走時刻まで馬場のあちこちに散ってする足ならしのこと warm up
 
もし興味のある方は、JRA英語のウェブサイトも参照してみてください。
 
T.K.
 
2016.07.05

レタスの親戚はアイス

英語ネタ

新入社員のKです。二つ目の記事になります。

7月に入って、暑くなってきました。

こんな日は、冷たい、シャキシャキのレタスのサラダなどが食べたいですね。

ボストンレタス写真はボストンレタス。そこまでシャキシャキとはしていない。

レタスの英語での綴りは、「lettuce」です。ちょっと変わった綴りだと思いませんか?

気になったので、Dictionary.com で調べてみました。

 

Origin of let·tuce

1250-1300; 1925-30 for def 3; Middle English letuse, apparently < Old French laitues, plural of laitue < Latin lactūca a lettuce, perhaps derivative of lac, stem lact- milk, with termination as in erūca rocket2(or by association with Greek galaktoûchos having milk)

 

大雑把にまとめてしまうと、

「レタスの語源は、もともとフランス語のlaituesで、さらにその語源はラテン語でレタスを表すlactūca」

ということらしいです。

 

さらに、大本のラテン語の「lactuca」ですが、

牛乳を表す「lact-」がその語源ではないか、ということも書かれています。

 

牛乳を表す「lact-」の入る語ですが、日本では例えば「ラクトアイス」などがあります。

レタスとラクトアイスには、言葉上は同じ祖先がいる、ということらしいです。

意外ですね!

 

参考:"lettuce". Dictionary.com Unabridged. Random House, Inc. 06 Jul. 2016.

2016.05.10

パナマ文書の衝撃

英語ネタ

近頃、パナマ文書で話題になっている租税回避地。恥ずかしながら、今日に至るまで、「タックス・ヘブン」と思っておりました。
かつては「税金が節約できる天国みたいな国」というイメージで、みんな「タックス・ヘブン」と言っていたような気がします。
ところが、今はニュースでも新聞でも「タックス・ヘイブン」と表示され、発音されています。
たしかに英語は“Tax haven” 発音 [héivn] なので、ずーっと、ヘブン(天国)と思っていた私が間違っておりました。
 
このほかにも勘違いの代表的なものを挙げてみると、
 
スイート・ルーム
ホテルの最高ランクの部屋で、その部屋には、お菓子や、果物が常備されていて、それらがすべて食べ放題という理由、
または新婚さんが甘いハネムーンで利用するという理由で、“Sweet Room”と勘違いされがちですが、
正しくは“Suite room” 発音 [swíːt]、家具や調度品一式が備えられた高級な部屋のこと。
さらに、スイート・ルームは和製英語で、“Hotel suite”が正しい英語。
 
フリー・マーケット
誰もが自由に不要になったものを出品して販売できる市場と思われ、“Free market”と勘違いされがちですが、正しくは“Flea market” 発音 [flíː]、本来は、蚤の市で、蚤が付くほど古くなった古着などを販売するための市場のこと。
 
ニコラス・ケイジ
誰もがいちどはニコラス刑事と勘違いするアメリカの男優さん、70本近い映画に出演して実際に刑事役を演じたのは2009年の「バッド・ルーテナント」だけのようです。
ニコラス・ケイジ刑事を見てみたいかたは、是非ご鑑賞ください。
 
このような勘違いは、なかなか人から指摘されることはなく、何故かいつのまに自分で気が付いて、すごく恥ずかしい気分になるんですよねー、
皆さんもそのような経験はありませんか?
 
T.K.