特許事務ブログ

2016年10月25日(火)

シリーズ【特許事務を仕事にする】 10:手続きの全体像を把握する

「教える側も一苦労」

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今回は特許事務の仕事を開始されて間もない方向けのお話です。

先日、ある特許事務所の採用担当の方から、こんなお電話をいただきました。

「AIBSさんでは、特許事務スタッフの教育をしていらっしゃるようですが、弊所の社員にも教育をしていただくことはできませんか?」

事情を伺うと、最近ある派遣会社から紹介予定派遣でスタッフの方を採用されたのですが、基本的な知識がないため、仕事を覚えるのに苦労しており、全体の流れを理解させてほしいとのことでした。

「弁理士会で特許事務所の事務スタッフの方を対象とした研修をされているように聞いていますが、そちらの研修では不十分なのでしょうか?」

と聞くと、弁理士会が行う研修は“制度や法律”が中心で、“事務の仕事にフォーカスした内容になっていない”とのことでした。

特許事務所もある程度の規模になると、1人の担当者が国内・海外両方の事務を担当することは少なく、出願・中間・登録・年金のいずれかを担当することが多くなります。よって、事務所では、具体的な手続の方法については未経験者に教えることができても、全体の流れを説明するのは意外に難しいことなのかもしれません。

少し前のことですが、未経験で特許事務所で勤務を始めた方から、どのように手続の学習をしてよいかが分からず苦労しているのでAIBSのスクールで学習したい、というお問い合わせを頂きました。
現場でも、教える側も教わる側も苦労をされているのだとあらためて感じています。

制度や法律を知らないまま仕事をすると、事務手続でミスをするリスクが高くなるため学習は必要ですが、事務手続をはじめて1年くらい経過したころの方が、制度や法律に関する内容はより理解しやすくなり効果的ではないかと思います。
特許事務の仕事を始めたばかりであれば、職場で任された仕事をこなすことに集中されており、なかなか全体の流れを意識しながら仕事をするのは難しいことと思います。まずは下記のことを意識してみましょう。

1. 担当している業務に関連する知識を習得し、スキル(作業のスピードと作業の品質)を高める
2. まだ経験していないが、将来経験してみたいと思っている業務知識を習得する

具体的にどう学習していけばよいか、悩んだときにはお気軽にご相談ください!

2016年10月04日(火)

シリーズ【特許事務を仕事にする】 9:特許事務採用担当者が重視することとは?

「正確性が何より大事」

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AIBSでは未経験の方が特許事務の仕事を始めるにあたり、基本的な特許用語や制度、特許庁書類や期限管理の重要性についてお教えするようにしています。

これは、業務を遂行する上で必要不可欠な知識ですので、採用担当者も重視する点です。

それとは別に、採用担当者が重視することがあります。
それは「ケアレスミスが少ないこと」です。

ある事務所では、採用時に下記の筆記試験を行っているようで、ここ半年間、面接を繰り返してきているが、下記の“3”をパスする人がおらず、採用に苦労しているとのことでした。

1.一般常識問題
2.英文読解力に関する問題
3.文章における記載不備(ケアレスミス)が発見できるかどうかの問題

特許事務という仕事は細かい作業の連続で、ちょっとしたミスが重大な損失につながるケースがあります。
よって、特許事務の仕事を始める前から、数字や日付のタイプミスやレター作成時の不備を無くすように、日ごろから意識してみることをお勧めします。

特許事務の仕事は、一般事務の上に積み重ねていくものになりますので、現在、一般事務の仕事をしている方でこれから特許事務の仕事を目指す方は、今の職場で誰にも負けないくらいの事務処理能力を身につけるつもりで取り組んでみましょう!そうすれば、特許事務の仕事を開始するときには万全の準備ができている状態になると思います。