翻訳スタッフブログ

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2021.09.10

9.11から20年

日々のつれづれ

はじめまして。入社4年目のK.I.です。

突然ですが、みなさん、20年前の出来事で覚えているものはありますか?

「20年前?そりゃZONEの『secret base』でしょ!」「千と千尋の神隠しが上映された年!」など、さまざまな思い出があるかと思います。
当時、小学2年生でアメリカにいた僕は、アメリカ同時多発テロ事件が起こったときのことを結構鮮明に覚えています。
今日はそのときの様子について少し書いてみます。

20年前の9月11日はなんの変哲もない平日で、僕はいつも通り学校で授業を受けていました。

算数の計算プリントを進めている途中で突然、校内放送がかかりました。僕が通っていた現地校では朝礼で毎日、「The Pledge of Allegiance(忠誠の誓い)」を行なっていたのですが、校内放送がかかったのがその日の朝礼のすぐ後だったので「え、なんで?今日はPledgeを2回やるの!?」と真っ先に思ったのを今でも覚えています。しかし、校内放送の内容は「アメリカがテロリストに攻撃されている」、「多くの方が亡くなってしまった」、そして「すぐに教室内のテレビを点けろ」でした。

先生が教室内のテレビを点けると、どの放送局もワールドトレードセンター(WTC)のことについて緊急生放送をしていました。ハイジャックされた2機の旅客機がビルに突入して爆発する映像は何度も何度も流され、当時の僕は映画のワンシーン(ダイ・ハードでジョン・マクレーンが屋上から飛ぶシーン)のようだと感じながら、テレビの画面をずっと見ていました。

「すごくオオゴトになってるっぽいし、休校で帰れるかな?」と小学生なら誰しもが思っていそうなことを考えていましたが、お昼前くらいから授業は再開しました。

このとき、すごく「アメリカっぽい」と感じたのが、多くの生徒の親が学校に電話をしてきて子どもを早退させていたことでした。僕のクラスの生徒も6~7割くらいはお昼で早退して、学校全体ががらんとしていました。
その日家に帰ると、父がもうすでに仕事から早退して帰っていました(これもアメリカっぽいかもしれませんね)。夜のニュースでも旅客機のハイジャックやテロ行為についてだったり、WTCへの旅客機突入の映像だったりがずっと流れていました。また、その日の夜に、当時のブッシュ大統領が「アメリカは決して屈しない!」といったやたら感動的なスピーチをしていたのも覚えています。

この出来事によってアメリカでの空気感は少し変わった、と子どもながらに感じていました。僕が住んでいたのはミシガン州でもあまり裕福ではない地域だったため、周りの大人たちは「アフガニスタンなんてボコボコにしちまえ!」という雰囲気になっており、これによって共和党のブッシュ大統領への支持がさらに強まった印象でした。

アメリカが報復戦争を始めてからは、「アラブ系の人・イスラム教の信仰者=テロリスト」という偏見が非常に強まってしまいました。当時僕が通っていた学校や住んでいた近所にはアラブ系の家族はいなかったので、差別を直接見ることはありませんでした。また、アジア系の人に対して風当たりが強くなったということは、個人的になかったと感じています。

僕が日本に帰国したのはその年の12月頃(2学期の終わり頃)だったのですが、日本ではすでに過去の事件のような扱いになっていたので、僕もいつの間にかこの出来事への意識が薄れていました。

これ以上は特に思い出せることがなかったのですが、みなさんは当時のことをどう覚えてますか?5年、10年、20年という区切りに過去の出来事を振り返るのも、色々な物語が見えてきて面白いなぁと思い、僕の思い出を少し書いてみました。

みなさんは20年前の出来事、なにを覚えていますか?

K.I.