翻訳スタッフブログ

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2021.04.06

Tradosが起動しなくなったときの解決法

TRADOS

Tradosを使っていると突然起動しなくなることがあります。

エラーメッセージを見ても、Tradosのエラーメッセージはだいたい呪文なので原因を特定するのは困難。

「この型の CollectionView は、Dispatcher スレッドとは異なるスレッドからその SourceCollection への変更をサポートしません。」

よくあるパターンは、何らかの原因でTradosのプロファイルや設定ファイルが壊れて、起動時にそれらを読み込めなくなって起動できなくなるものです。

この場合、Tradosのアンインストール/再インストールだけでは解決しない場合が多いです。なぜならTradosをアンインストールしても設定ファイルは削除されないので、再インストールして起動したときに壊れた設定ファイルを読み込もうとするためです。

解決法は主に2つ

1.TradosリセットツールのSDL Freshstartを使う

SDL FreshstartはSDL AppStore(https://appstore.sdl.com/)から無償ダウンロードできます。

2.Tradosの設定ファイルを手動でリセットする

Freshstartを実行しても直らない場合、設定ファイルを手動でリセットします。

設定ファイルを手動でリセットするには、まず設定ファイルが含まれるフォルダーの名前を変更します(フォルダー名は何でもOK)

設定ファイルが含まれるフォルダーはTradosのバージョンによって異なります。

Trados Studio 2017の場合
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\SDL\SDL Trados Studio\14.0.0.0
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\14.0.0.0

Trados Studio 2019の場合
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\SDL\SDL Trados Studio\15.0.0.0
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\15.0.0.0

Trados Studio 2021の場合
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\SDL\SDL Trados Studio\Studio16
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\SDL\SDL Trados Studio\Studio16

フォルダーの名前を変えたら、Tradosを起動します。
するとTradosは設定フォルダーと設定ファイルを作り直して、その新しい設定ファイルを読み込んで起動します。

2020.10.23

Tradosでさっき登録したはずの訳文が表示されない問題

TRADOS

Tradosで、すぐ上のセグメントで登録した原文とほとんど同じはずなのに、さっき登録した訳文がTMに表示されないという経験はありませんか?

あるあるあるあるー♪

それは、SDL Trados Stuido 2017 Service Release 1で登場したLookAhead機能のせいかもしれません。

LookAhead機能は、今作業しているセグメントの次とその次のセグメントのTM検索をバックグラウンドで行うものです。これによって、セグメントを移動したときにTMの検索結果が一瞬で表示されます。

ただ、すぐ下とか2つ下にマッチするセグメントがあると、自分がさっき登録した訳文ではなく、バックグラウンドで検索されたTMのキャッシュが表示されるので、さっき登録した訳文が表示されない問題が発生します。

この問題を解消するには、LookAhead機能を無効にします。

LookAhead機能を無効にする方法

1.「ファイル」→「オプション」をクリックします。

2.右ペインで「エディタ」→「自動化」を選択します。

3.「翻訳メモリ」フィールドの「LookAheadを有効にする」のチェックを外します。

LookAhead機能の無効化

TMの検索結果の表示に少し時間がかかるようになりますが、さっき登録した訳文が出ないよりは良いかもしれません。

2019.02.19

Tradosでタグを簡単にコピーする方法

TRADOS

Tradosには基本の使い方をまとめたものがあまりないので、基本的な機能であっても実は知らないことが結構あります。

今回は、基本的な操作だけど意外と知らない方がいるシリーズで、訳文にタグをコピーする方法です。

Tradosでタグをコピーする方法はいくつかありますが、だいたい次の3パターンではないでしょうか?

1. 原文のタグを[Ctrl]+[C]でコピーして、訳文セグメントで[Ctrl]+[V]を押してペースト

2. 訳文セグメントでタグを挿入したい位置にカーソルを置いて、[Ctrl]を押しながら原文のタグをクリック

3. [Ctrl]+[Insert]で原文を訳文にまるごとコピーして、タグを残しながら訳していく

私はパターン3が基本です。

意外に知られていないのが、パターン2のときに、タグで囲みたい文字列を選択してからクリックすると、タグで囲んでくれることです。

tagcopy1.png

「*.sdltb」を選択してタグをクリックすると・・・

tagcopy2.png

「*.sdltb」をタグで囲んでくれる

それから、タグで囲みたい文字列を選択してから、タグをクリックではなく、[Ctrl]+[,](カンマ)または[Ctrl]+[Alt]+[↓]を押すと、原文にあるタグの一覧が表示されてそこからコピーしたいタグを選択できます。

tagcopy3.png

この方法だとマウスを操作しなくてよいので、キーボードだけで効率的に作業できます。

このショートカットが使いにくければ、別のショートカットに変更できます。

ショートカットを変更するには、「ファイル」メニューの「オプション」を選択し、左ペインで「ショートカットキー」→「エディタ」を選択して、「QuickPlace」に別のショートカットを登録します。

2018.07.30

Tradosで依存関係のエラーが出たときの解決方法

TRADOS

Tradosでファイルを開こうとすると、「依存関係ファイルが見つかりません」というエラーメッセージが出ることがあります。

このエラーの原因は、何らかの理由でTradosのバイリンガルファイルに変換する前のオリジナルファイル(原典ファイル)とのリンクが切れたことによります。

この問題を解決するには、下記の手順を実行します。

1. 「依存関係ファイルが見つかりません」メッセージが出たら「はい」をクリックします。
dependencyfileerror_message.png

2. ファイル選択のダイアログが表示されたら、原典ファイルが入っているフォルダーを選びます(原典ファイルがない場合は依頼元から入手する必要があります)。
filesearchdialog.png

3. 原典ファイルが表示されたら選択して、「開く」をクリックします。

問題なくエディターにバイリンガルファイルが開けば問題解決です。

上記の手順で原典ファイルを選択して「開く」をクリックしたときに、下記のメッセージが表示される場合があります。

filemismatch.png

この場合は、「いいえ」をクリックしてください。

これは、提供されている原典ファイルとTradosプロジェクトの作成に使われたファイルが違うことを意味します。単純にファイル名が変わっているだけの場合は問題ないのですが、ファイル名以外も変わっている場合、「はい」をクリックしてしまうとそれ以降で訳文生成(訳文のみの保存)ができなくなるので確認した方がよいです。

たとえば、翻訳会社でTradosプロジェクトを作成する際、お客様から提供された原典ファイルをTradosに取り込もうとしてもエラーが出て取り込めないことがあります。その場合、原典ファイルを加工してTradosに取り込みます。AIBSの例ではdocファイルを取り込めないことが多く、docxに変換してから取り込みます(加工とはいっても基本的にテキストは触らないので、内容は原典と同じです)。

このとき翻訳者さんに加工前の原典ファイルを提供していたら、上記のような問題が発生します。

このメッセージが出たら、依頼元にTradosプロジェクトの作成に使ったファイルを提供してもらってください。それを任意のフォルダーに保存して、上の手順3で原典の代わりに選択します。