特許事務ブログ

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2022.04.14

特許庁の発送書類と応答書類を見分ける方法|特許事務初心者向け 自己学習法 4

特許事務初心者向け 自己学習法

20220414_300.jpg

こんにちは。
未経験者の方が、効率よく特許事務を学習する方法を研究しているK.A.です。

前回の記事で、手続の流れ(縦軸)と、手続の流れにそって発生する書類(横軸)を意識すると特許事務の仕事が早く覚えられるというお話をしました。

今回は書類の内容を判別するにあたり、最初に意識していただくといいかなと思う「書類の向き」についてご紹介します。
以前の記事でご紹介した「3Dプリンターでつくるオーダーメイドの犬用シューズ」の特許番号(特許第6928360号)を使ってJ-PlatPatで検索してみましょう。

まず、J-PlatPatで番号検索をすると以下のように検索結果が表示されます。

(※クリックして画像を表示)

J-PlatPat検索結果一覧
そこで、「各種機能」の下にある3つのボタンのうち、
「経過情報(赤枠内)」をクリックします。
すると「審査記録」が表示されます。

それでは、ここでクイズです。

次の画像の赤枠内の書類のうち、
どの書類が「出願人から特許庁に提出されたもの」で、
どの書類が「特許庁から出願人に対して発送されたもの」でしょうか?

(※クリックして画像を表示)

J-PlatPat経過記録

答えは、以下の「OPD」ボタン→「書類一覧 開く」ボタンをクリックすると出てきます。

(※クリックして画像を表示)

J-PlatPatOPD

J-PlatPatOPD

J-PlatPat書類情報

上記の「書類情報」で、
黄色になっている箇所が「出願人から特許庁に提出された書類」で、
黄緑が「特許庁から出願人に対して発行された書類」です。
色がついていない箇所は「特許庁で保管される書類」で、出願人に対して発送されるものではありません。

実際に特許事務の仕事をはじめると、「手元に届いた書類が何か」を瞬時に判断することを求められます。ただ、瞬時に判断できるようになるにはしばらく時間がかかりますので、J-PlatPatを使って少しずつ学習しておいていただけると、仕事をはじめたときにかなりラクになる思います。

未経験者の方から「書類を瞬時に判断できるようになるには何件くらい見たらいいですか?」という質問をいただくことがありますが、私の感覚では「100案件くらい」です。同じ出願人の案件を集中して見れば、出願人が提出したのか、特許庁から発行された書類なのか、を瞬時に判断できるようになると思います。

まず、書類名を見て「どちらの向きの書類か」が分かるようになったら、書類の内容もきちんと見るようにしてくださいね。
上記「書類情報」の「原文」をクリックすると書類の中身を見ることができます。

ちなみに、「どの出願人の案件を100件見ればいいのかしら、、、」と悩んだときはこちらを参考にしてください。↓

JPO STATUS REPORT 2022

こちらのレポートの17ページに、2021年の特許登録件数ベスト10の企業が出ています。

どの出願人の案件を見たらいいか分からないときには、こちらに出ている企業の出願を検索したり、あなたが興味を持っている製品を作っている企業をJ-PlatPatで検索するとよいと思います。

同じ企業の出願書類を見ていくと覚えやすいですし、各社の出願手続の傾向も見えてくるので面白いですよ。よかったら試してみてください。