田舎に住んでいます

5月も後半になり「暑い」という言葉が自然と口から出るようになりました。ついこの前までは「寒い、寒い」と言っていたはずなのに……。いつもは年末に感じる「時間の経つのは早いものだ」という感覚をこんな時期にも味わうことに驚いています。

今年は、「しょねつじゅんか」という言葉をよく耳にするような気がします。初めて聞いたときは、その漢字が思い浮かびませんでしたが、「暑熱順化」と書くと知り、その意味も理解できました。この言葉自体は以前から使われていたのかもしれませんが、私にとっては初めて意識した言葉です。特に4月以降、気候に関するニュースや天気予報の中でよく聞くようになったと思います。調べてみると「暑熱順化」は暑さや熱に順化する、つまり身体を慣らしていくということです。近年、熱中症対策が強化されており、その啓発の一環としてこの言葉が使われているのだと思います。今年もやってくるであろう暑い夏(猛暑か?酷暑か?)に備えて、少しずつ身体を慣らしておこうと思います。

年齢のせいか目覚まし時計よりも早く目覚める日が多くなっています。最近、目覚めるときのきっかけがあることに気づきました。一つ目は、太陽の光です。明るくなって目覚めるということは、自然の摂理に従っているようで何だか安心します。そして二つ目は、鳥の鳴き声です。最初に聞こえてくるのはキジの鳴き声です。続いて聞こえてくるのは、ウグイスの鳴き声です。どちらも早春に鳴くというイメージがありますが、今の時季でもキジの雄は縄張りを主張するように激しく鳴いています。ウグイスは、もちろん「ホーホケキョ」と鳴きますが、「ケキョケキョ」といった、いくつかのバリエーションで鳴いています。そうしているうちに、カラスやスズメなどの鳴き声が聞こえ始め、すっかり朝になります。

職場の朝礼で、気温の話や花の開花、季節の鳥の鳴き声や姿のことを話すことがあります。私は自然豊かな郊外(田舎)に住んでいるので、自然が発する音や景色は日常の一部ですが、都会に住んでいる人にはピンとこないこともあるようです。日常生活では不便なこともありますが、自然や季節の移ろいを五感で感じることができます。これも年齢のせいかもしれませんが、郊外(田舎)に住んで自然とともにある日々が、今の自分には何よりの贅沢だと感じています。

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