一年を振り返って

ヒューンという時間の過ぎゆく音がだんだん大きく聞こえてくる(・・・気がする)ようになりました。気がつけば既に12月も中旬を過ぎています。今年はいろいろな意味で、これまで当たり前だと思っていた感覚が揺さぶられた一年だったように思います。

恒例の「今年の漢字」には「熊」が選ばれました。今年は夏の終わり頃から、熊の出没が毎日のようにニュースになりました。雪の降る12月になっても熊の出没が報じられています。熊の存在は認識しているものの実際に野生の姿を目にすることはほとんどありません。それだけに、これまでの「かわいい森のくまさん」というイメージが大きく変わった年になったように感じます。

先日、年末の挨拶に訪問したお客様のオフィスがあるビルのエントランスに、大きなツリーが飾られていました。

よく見ると「トムとジェリー85周年」とあります。思いがけずトムとジェリーに会えてビックリしました。なんと、私よりもずいぶん年上です。

大好きなアニメで小さい頃から見ており、今でも機会があれば楽しんでいます。子供の頃は、彼らのドタバタ劇の背景に描かれた風景から、アメリカという外国の生活や文化を感じ取っていたような気がします。

今年もさまざまな出来事がありましたが、私の中で最も大きな出来事は、飲酒の習慣を見直したことです。やめたわけではないのですが、飲酒の回数を減らすことにしました。これまで健康診断の問診では、「休肝日はありません」と胸を張って答えていましたが、今夏の初め頃から、週に4-5日を休肝日としています。ちょうどその頃、アルコールと睡眠の質には深い関係があることを知りました。また、理由ははっきりしないものの酒量を減らしたという先輩の話や、内臓系の病気をきっかけに断酒を余儀なくされた知人の話を聞いたこともきっかけとなりました。お酒を飲まなくても、あるいはアルコールの量が減っても特にイライラすることはなく、それどころか目覚めたときの感覚が以前より良くなり体調も改善したと聞いたからです。量は少ないとはいえ何十年も続けてきた「毎日飲酒する」という習慣を変えることには少し抵抗がありました。しかし実際にやってみると、まさに聞いていた通りでした。10年以上前に喫煙をやめたときも同じような感覚だったことを思い出します。

酒やたばこは嗜好品です。身体をつくり生命維持に必要な栄養を摂取する食事とは異なり、心身に快感をもたらすものです。嗜好品だからこそ実現できたのかもしれませんが、長年染みついた習慣を変えるのは大変なことのように思えても、やってみると意外とあっさり出来るものかもしれません。

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