特許事務ブログ

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2020.12.02

シリーズ【特許事務に自動化を取り入れる】 6: 特許事務担当者がRPAを学習して良かったこと

知財事務の自動化(RPA活用)

こんにちは。RPAセミナー講師のK.Mです。
今回はタイトルの通り、私がRPAを学習して良かったと思っていることをご紹介します。それは、自分の中で何となくのイメージしかなかった「プログラミング的思考」「論理的思考」を実際に活用できたことです。

ご存じの通り、公立小学校では2020年度からプログラミング教育が必修化されました。もう10年もしないうちに、そのような教育を受けた子どもたちが社会に出てくるということです。彼らと一緒に働くことになる私たち大人も、プログラマーではないから、子どもの頃にプログラミング教育がなかったからといって何もしなくて良いわけではないと思います(小学校で英語が必修になったときの社会の空気と似ていますが、「大人のプログラミング教育」は「大人の英語教育」よりもまだ熱量が高くないと感じています)。私もプログラミング的思考とはどのようなものなのか何となく知ってはいましたが、実践でそれを確かめる機会はなかなかありませんでした。

そこで、まずはプログラミング経験がない人でも操作しやすいRPAツールに触れてみることをおすすめします。職場でのRPA学習は、業務が楽になるのはもちろんのこと、プログラミング経験のない大人が「プログラミング的思考」「論理的思考」を身につけるという副産物ももたらしてくれると思っています。もちろん長くお仕事をされている方は、無意識のうちにそのような思考が身についている場合も多々あるかもしれませんが、ロボットに正しく指示を出す必要があるRPAを学習することによって、頭の中の業務手順等がより整理され、磨かれることと思います。

RPA学習で身につけた「プログラミング的思考」「論理的思考」をRPA以外の業務に応用できる例として、私が実際に行った改善を挙げると、①手順を組み替えても支障がない業務(特許証のスキャンと電子包袋保管の手順)をより効率的になるように組み替える、②複数案件を処理する際の繰り返しの箇所を業務マニュアルに示す、などがあります。
①については、従来のマニュアル通りだと、紙書類を一度クリップで留めた後で再度外して留めるという作業が発生していました。疑問を持ち確認したところ、2回のクリップ留めの間にあるスキャン作業を先に行っても問題なさそうだったので、それ以降はクリップ留めの手順を1回削減しました。知財の仕事では紙を扱うこともまだ多いですが、プログラミング的思考を応用して紙書類の扱いも効率化できたら合理的です。②については、従来のマニュアルは1件ずつ処理するかのように書かれていましたが、繰り返し箇所を明記したことで、新しいメンバー(ロボットかもしれません)が加わった場合にもスムーズに仕事を教えられることでしょう。

プログラミング的思考をほかのことに応用できる例はまだまだあります。普段の生活の例としてよく挙げられるのが、料理の手順です。食材を切り、火を通し、柔らかくなったかどうか確認し、味付けをしてみてちょうど良いかどうか確認する・・・これのどのあたりがプログラミング的思考なの?と思われた方、身につけた思考は思いもよらない部分で役立つこともあるので、一度学習してみてはいかがでしょうか。

私が講師を務めるオンラインセミナーは、12月も引き続き行っています。よろしければご参加ください。
http://www.a-ibs.com/patentblog/cat18/rpa-1.html
(K.M)