半分

6月に入ると続々と梅雨入りが発表されます。毎年のことですが、しばらくは梅雨特有の気候と付き合わなければいけません。

6月は国民の祝日がありません。令和になってからは12月にも祝日はありませんが、二十四節気の中でも有名な冬至があり、クリスマスや忘年会などの行事が続きます。また、学校は冬休み、会社は年末年始休暇があり、祝日がないことなど微塵も意識したことがありません。それに比べると6月は、思いつくのは冬至に対応する夏至くらいです。しかも冬至には、ゆず湯に入る、カボチャを食べるといった風習がありますが、夏至については何も思い浮かびません。6月はこれといった行事も少なく、粛々と過ごす月なのかもしれません。しかし、私にとってはひとつ大事なことがあります。それは、6月は当社(AIBS)の決算月だということです。少し緊張感のある月でもあり、心を惑わせる行事や休日などがなくて良かったと思う月でもあります。

当社東京支店の近くに神田明神があり、先日、参拝する機会がありました。6月30日に「夏越大祓式(なごしおおはらいしき)」が行われるとのことで、茅で作った大きな輪が設置されていました。これをくぐる「茅の輪くぐり」で、半年間の厄や穢れを祓い清めましょうとありました。

1月から始まる12か月を1年と考えると、6月末でちょうど一年の半分になります。もう半分が過ぎたと感じる人もいれば、まだ半分あると感じる人もいるでしょう。

有名な例え話として「コップの水が半分」というのがあります。コップに水が半分入っているという状態を「まだ半分もある」とポジティブに捉えるか、「もう半分しかない」とネガティブに捉えるかで、物事の見方や思考の傾向を示す比喩として使われます。同じ事実であっても「捉え方」によって感情や行動が変わるという心理学的な例としてよく知られています。一般的には「まだ半分もある」と前向きに考えることが良いとされることが多いように思います。しかし、状況によっては「もう半分しかない」と現実的な危機感を持つことが必要な場合もあります。

どちらが正しいということではありません。大切なのは、そういう状況になったとき、自分がどのように考え、どのように判断しようとしているのかを客観的に見ることなのだと思います。

残り数日で今年もちょうど半分です。「茅の輪くぐり」のように、一度立ち止まってこの半年を振り返り、気持ちを新たにして後半を迎えたいと思います。

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