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タイトルを見て、キレイなお姉さんの話を期待された方、ごめんなさい。

(^^;

今回は、普段は気づかないところで、私たちの生活を支えてくれているコンピュータについて

書いてみたいと思います。

コンピュータというと、仕事をする上では欠かせない存在になっていることは

容易に想像していただけると思います。

いきなり特殊な例になりますが、弊社のように翻訳を生業とする会社でも、

俗にCATと呼ぶソフトウェアを使って翻訳をするのが主流です。

このCATとは、“Computer-Assisted Translation”の略で、コンピュータが翻訳を支援してくれます。

また、設計図面などを作るCADというソフトがありますが、こちらは“Computer Aided Design”の略で、

コンピュータが設計を支援してくれるのですね。

しかし、身の回りでも、こっそり私たちを支援してくれる仕組みがたくさんあります。

一般的な例を出すと、ここ数年で自動車に搭載されたコンピュータは、

私たちが安全に目的地に到着できるよう、いろいろな支援をしてくれます。

車載されたビデオカメラが常に前方の形式を映像分析し、クルマや障害物に衝突しそうになったときに、

自動的にブレーキをかけてくれる仕組みはCMでも有名ですが、自動車メーカーによっては、

走行中に自動車がふらついていると判断すると、居眠り運転ではないかと疑い、

シートベルトを断続的に締め上げたりしますし、運転席に座った人の呼気を自動分析し、

アルコールが検出されると、エンジンがかからない…といった仕組みも実装されているようです。

また、こうした仕組みの中で、ある種「究極」とも言えるのが、現在、複数のメーカーや

Googleのような会社が実験している「自動運転システム」でしょう。

これなどは、さしずめ、“Computer-Assisted Driving”といったところでしょうか。

そんな仕組みの一つで、面白いものを見つけたのでご紹介したいと思います。

少し古い記事ですが、昨夏、JR東海が新型の新幹線車両「N700A」を公開しました。

この車両、今までのものとどこが違うかというと、「自動運転」機能

(「定速走行装置」と呼んでいるそうです)が加わったのです。

新幹線に乗っていると、あまりの速さに気にならないかもしれませんが、走行する地形に応じて

列車のスピードは当然増減します。このため、運転士さんがアクセルをこまめに操作して、

定刻通りの運行を実現しているそうです。

ただ、走行する地形によっては、どうしても速度やダイヤを維持するのが難しいことも

あるそうなのですが、上述した「定速走行装置」は、走行する区間のカーブや

勾配などのデータがすべてインプットされており、

もっとも効率の良い運転を自動計算して行うということです。

なお、駅で停車する際は運転士さんによる作業が必要になるとのことで、コンピュータが暴走すると

列車も暴走…という、洒落にならない事態にはなりそうにないとのことです。

また、この機能を使うのは、自然災害などで発生した運行遅れを取り戻すときのみだそうです。

なぜなら、通常時にこの機能を使うと、速度効率が良すぎて予定よりも

早く着いちゃうからだそうで…。(笑)

コンピュータに人間が支配される…という状況はちょっと怖いですが、

あくまでも人間を「支援」してくれる限り、コンピュータというのは

非常に頼もしい存在になりつつありますね。

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