「役に立つ人になりたい」

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2014年の特許事務勉強会に参加されて1年間、ある特許事務所で勤務していたSさんが、2016年4月から事務所の社員として正式に採用されました。

当初、産休に入る所員の代替として、1年程度の派遣契約で勤務をしていただいていましたが、仕事を始めてからのSさんの成長には目を見張るものがありました。
事務所の先生からいただいたSさんに対するお褒めの言葉を少しご紹介します。

  

 「仕事が速いのに、ミスが少ない」

特許事務という仕事は非常に細やかで正確な仕事が求められます。日々の業務の中で膨大な数の案件を扱う為、ケアレスミスが起きてしまうこともありますが、このミスが出願においては命取りになりかねません。
Sさんは仕事の処理速度が速いだけでなく、ミスが大変少ないとの評価を頂きました。「この人なら安心して業務を任せられる」という安心感が、Sさんに対する信頼へとつながっていったのでしょう。

「向上心がある」

所員から引継ぎを受けたのはわずか 1ヶ月程度で、最初は分からないことだらけで苦戦するSさんでした。その後、弁理士の先生から直接手続について教わる機会があり、特許法や手続規則を勉強し、徐々に“弁理士”という仕事にも興味を持つようになりました。
ある日、「私、弁理士を目指そうと思っています」そんな思いを話してくれました。「今の事務所で、法律や規則をきちんと理解した上で手続を任せてもらえるような人になりたい」そう思ったのがきっかけのようでした。その後、S さんが弁理士を目指していることが事務所の先生の知るところとなり、“ぜひとも社員になってほしい”そんな声をかけていただくことになりました。

どんな仕事も最初はだれもが未経験で、うまくできないことだらけです。でも、Sさんのように 1つ1つ積み重ねていくことが、信頼を得ることに繋がっていきます。“周囲の役に立つ人になる” という気持ちを忘れずに目の前の仕事に取り組むことで、いろんな可能性が広がっていくものなのでしょう。