実家の片付けをしていたら、こんなものが出てきました。
おそらく、40年以上前に購入したものでしょう。最近は、「アイスノン」、「冷えピタ」という便利なものもあるし、
ゴム製品なので捨てるのなら、市の規則に従って、「その他プラ」。
 
水枕
 
でも、ちょっと待って!! 
大切に紙箱に収められているし、それほど傷んでないし、このまま捨てるのは「モッタイナイ!」、ちょっと迷ってしまいました。
 
そこでネットの力を拝借し、調査開始。
 
このオンリーワン水枕、最初に製造されたのが100年前で、その後ほとんど形状を変えずに生き残っています。
冷たくなりすぎないとの理由から、今でも年間20万個程度販売され、そのうち1/3が病院などで重宝されているそうです。
 
 
子供の頃、いつも熱が出ると、この枕のお世話になっていました。寝返りを打つときに聞こえる、水と氷が揺れるチャッポンチャッポンという音も懐かしく思い出されます。
水を入れ替えるのが手間なだけで、お湯を入れれば湯たんぽにもなる。ゴミも出ないし、天然ゴムから作られたエコな製品であることを再認識です。超ロングセラーの理由が分かります。
 
そして、昭和(戦前)のにおいがプンプンする当時の説明文にも、妙に愛情を感じてしまいます。
 
水枕
 
水枕
 
 
ちなみに英語の説明は、製品自体に組み込まれています。
 
水枕
 
DIRECTIONS FILL TWO THIRDS WITH COLD OR HOT WATER.
FOR USE: – AIR SHOULD BE EXPELLED BEFORE APPLYING STOPPER.
AFTER USE: – DRAIN BOTTLE AND HANG BY BOTTOM TAB.
KEEP BOTTLE FREE FROM HEAT, LIGHT, OIL OR ACID.
 
あえて型に英語を組み込んでいることから、世界に打って出ようという開発当時の意気込みが感じられます。
 
T.K.