特許事務勉強会も3回目を終え、初心者だった受講生も徐々に特許の言葉に慣れてきました。

1回目の講義では、企業における知財活動の目的や関係者、そして知財活動で発生する特許事務の仕事をワークを交えて紹介し、2回目の講義では、日本の特許手続の流れと書類を理解するために、日本の庁書類を確認できるJ-PlatPatの活用方法を、そして、3回目の講義では米国の特許手続の流れと書類を理解するために、USPTOのPublicPAIRの活用をご紹介しました。

紙出願から電子出願にシフトしたことにより、インターネットに接続できる環境かあればどなたでも無料で主要国の特許書類を閲覧できるようになっています。

J-PlatPat

USPTO, PublicPAIR

esp@cenet, EP Register

私が特許事務の仕事を始めた1997年は、まだ紙が主流で、他社の特許関係書類(包袋)を入手するには有料かつ数週間かかる状況でした。それを考えると、本当に便利になりました(^^)

特許事務スタッフとして転職を目指す方には、ぜひ、この便利なツールを使って事前学習した上で、企業の知財部や特許事務所で勤務されることをお勧めします。

その理由は、未学習のまま仕事を始めると無知によるミスが企業の事業活動に欠かすことができない特許権を取得できなくなるような事態を招くからです。特許事務って責任の重たい仕事なんですよね。

1通の書類が提出される裏には、知財活動に携わる人々のいろんな想いが込められています。そんな関係者の思惑(?)も含めて特許事務勉強会ではご紹介していますので、楽しく勉強が進められます。

主要国の特許書類(包袋)の閲覧手順については、未経験者の方でも理解しやすいようにテキストをお渡ししています。これさえあれば、あなたも簡単に特許書類の勉強が始められますよ!